2022.12.09 fri
【快適な睡眠環境が欲しい方に】枕の理想の高さや硬さは?
あなたはぐっすり眠れていますか?
枕は睡眠環境を大きく左右するアイテムです。
今回は、快適な睡眠環境を整える上で重要なポイントを、枕の高さと硬さの観点からご紹介します。
質の良い睡眠を目指して
厚生労働省の「令和3年度健康実態調査の結果について」によると「夜間、睡眠途中に目が覚めて困った。」と回答している人は44.6%、「日中、眠気を感じた。」と回答している人は37.2%、「睡眠全体の質に満足できなかった。」と回答している人は34.7%でした。
多くの人が自分の睡眠に不満を抱いているという実態が浮かび上がります。
睡眠は脳を休ませ、心身を癒す役割があります。
ぐっすり眠れて、朝すっきりと目覚められることは質の良い睡眠の証拠。
より良い眠りはストレスに耐える力も高めてくれると言われています。
Good SleepはGood Lifeへと導いてくれるのです。
出典:「令和3年度健康実態調査の結果について」(厚生労働省)
睡眠をサポートしてくれる枕の選び方
疲れを残さない枕選びのために、自分にとって理想の高さと硬さを知ることから始めましょう。
高さや硬さにこだわって、あなたにピッタリの枕を見つけてください。
枕の高さ
枕の理想の高さは使う人の性別や体格、どのような姿勢で眠ることが多いかによって違います。
枕の役割は敷き寝具と頭部、頸部の隙間を埋めることです。
自然な立ち姿の時、顔の角度は約5度といわれています。
枕を使うことで、寝ている間もこの状態を保てるようにするのが理想なのです。
性別に合わせて
一般的に男性より女性の方が首の傾きが浅い人が多く、低めの枕がフィットしやすい傾向にあります。
男性の方は低めの枕を使用すると、首を痛める可能性もあるので、自身に合ったものを選びましょう。
体格に合わせて
しっかりとした体格の方は細身の方より背柱のカーブが深い場合が多く、高さのある枕がおすすめです。
また猫背の方も高めの枕を使うことで首や肩に違和感を感じることなく眠れます。
眠る姿勢に合わせて
横向きに眠ることが多い方は、頭から背骨にかけて首の骨がまっすぐになるように調整します。
仰向けに眠る時よりも肩幅の分の高さが必要です。
高さ選びに迷ったら
高さ選びでどうしても迷った時は低めを選ぶ方が無難です。
低いなと感じた時にはご自身でタオルやパッドを使って高めに調整が可能だからです。
高さを合わせた後に気をつけたいこと
実は見落としがちなのが正しい枕の使い方です。
理想の高さの枕が十分機能するように日々の心がけを忘れずに。
正しい位置に枕をあてる
枕に頭だけを乗せると、高さを合わせた頭部と頸部の隙間を埋められません。
はじめは深いと感じるかもしれませんが、枕のふちに肩をあてるように頭を置きましょう。
定期的に高さを見直す
枕は消耗品。
毎日使っている間に弾力やボリュームが落ち、徐々に高さが合わなくなってしまいます。
快適な睡眠を保つためにも2~3年ほどで高さを見直し、必要があれば買い替えましょう
枕の硬さ
枕の硬さは素材によって異なります。
ふわふわ、さらさら、モチモチなど、肌触りやフィット感もさまざまです。
種類豊富な枕の中から、直観的に心地よいと感じるものを選ぶのをおすすめします。
ここでは硬めの枕の素材と柔らかめの枕の素材にわけて、代表的なものとその特徴をご紹介します。
硬めの枕の素材
硬めの枕の素材で代表的なものは、下記4つが挙げられます。
そばがら
古くから枕の素材として使われてきたそばがらは、通気性に優れ、熱が頭にこもりにくいという特徴があります。
吸湿性も高く、汗も吸収してくれる、気持ちの良い素材です。
特に高温多湿の季節には虫がわかないように、こまめに乾燥させるようにしましょう。
高反発ウレタン
ラテックスとも呼ばれる高反発ウレタンは強い弾力性があり、寝がえりしやすいのが特徴です。
首に合うような形状の枕が多くみられます。
匂いを抑え清潔に保つために、週1回程度、風通しのよい状態で室内干ししましょう。
ひのき
硬め素材の中でもひのきは香りによるリラックス効果が期待でき、自然の中で寝ているような心地良さを得られます。
丸洗いはできませんが、抗菌・防臭の効果がある優れもの。
粒は大きめで、頭を乗せた時にごつごつとした感触があり、好みが分かれます。
ポリエチレンパイプ
ポリエチレンパイプはストローを切ったようなパイプ素材です。
通気性抜群で水洗いできるので、とにかく衛生的。
耐久性も高く、長期間使用できます。
フィット感には欠けますが、パイプの量を加減することで、高さや硬さを調節できるという良さもあります。
柔らかめの枕の素材
柔らかめの枕の素材で代表的なものは、下記3つが挙げられます。
羽根・羽毛
羽根や羽毛は水鳥の羽を使用しており、空気を含んだふんわり感が特徴です。
ホテルで寝ているような高級感を味わいたい方に特におすすめです。
吸放湿性に優れているのは、天然素材ならではのメリット。
基本的に水洗いはできないので、日陰に干して清潔を保ちましょう。
ポリエステル綿
綿状の人口繊維であるポリエステル綿は弾力性に優れ、軽くてやわらかい素材です。
へたりやすいと感じるかもしれませんが、丸洗いでき衛生的です。
極小ビーズ
発泡スチロールを小さな粒にした極小ビーズはフィット感があるので、頭の形によくなじみます。
ビーズならではのユニークな感触が楽しめ、抱き枕にもよく使われます。
枕選びは快眠への近道
枕にこだわることによって、朝まで熟睡できる睡眠環境を整えることにつながります。
睡眠環境でお悩みの方は、ぜひ今回の記事を参考に枕を選んでみてくださいね。
京都で枕をお探しの方は家具の川上 夷川本店、ファニチャーエキサイト 宇治店にぜひ一度お立ち寄りください。
また、別の記事ではベッドの最適な配置法について解説しています。
快眠できる環境作りについてもっと知りたいという方は、ぜひこちらの記事も併せてご覧ください。